2009 FIS フリースタイルスキー 世界選手権 モーグル・日本代表!
2009 FIS フリースタイルスキー 世界選手権 モーグルの日本代表選手が決定した。女子は4名中、上村愛子選手・伊藤みき選手・村田愛里咲選手が決定し、残りの1名は2月20日過ぎに決定される。
男子は4名中、上野修選手・附田雄剛選手・西伸幸選手が決定し、残りの1名は女子と同じく2月20日過ぎに決定される。
2010年バンクバーオリンピックの前哨戦ともいわれる今大会、3位以内に入ればオリンピック代表が決定する大きな意味を持つ大会でもある。
世界選手権では、2003年アメリカ・ディアバレー大会で附田雄剛選手が2位、2005年フィンランド・ルカ大会で上村愛子選手が3位に入った以外は、日本人選手の表彰台はない。
今年のモーグル日本チームは、史上最強とも言われるほどに実力を持った選手が並んでいる。
2008シーズンW杯モーグル総合チャンピオンの上村愛子選手を筆頭に、今シーズンW杯で安定した力を見せているのが伊藤みき選手、世界戦で自身初の表彰台に立つのも時間の問題。
男子では、昨年W杯猪苗代大会で2位に入ったエース上野修選手も世界トップレベルのターン技術とスピードを持った選手、日本チーム最年長の附田雄剛選手は今シーズン絶好調で、カナダ・サイプレスMtnでは2位に入り、まだまだ若い選手には負けない技術と経験を持っている。
昨年3月の全日本選手権デュアルモーグルで、上村愛子選手・伊藤みき選手との直接対決に勝利して優勝した村田愛里咲選手は18歳、世界の選手でも数人しか飛べないbF/バックフルツイスト(1回転1回ひねり、男子ではAlexandre Bilodeau/アレキサンダー・ビロドウ(CAN)やPierre-Alexandre Rousseau/ピエール-アレキサンダー・ルソー(CAN))が得意とする)エア技を得意としている。
西伸幸選手も昨年3月の全日本選手権デュアルで優勝、シングルでも準優勝と確実に結果を残し、今シーズンW杯でもカナダ・サイプレスMtn大会で決勝進出して12位、スウェーデン・オーレでのデュアルでも決勝トーナメント進出し8位入賞と調子を上げてきている。
史上最強のモーグル日本チームが福島県猪苗代町で行われる世界選手権で活躍する姿を期待したい。
その世界選手権が行われる福島県猪苗代町リステルスキーファンタジアのダフィーコースは、世界でも屈指の難コースと言われる。
世界の強者でも油断をすれば、あっという間にコースアウトへと追いやられてしまうコース。
スタート地点の斜度が約40°、第一エア付近でも37°もある急斜面で飛び、スピードをコントロールしながらミドルセクションを攻める。
これがいかに難しいかは、昨年のW杯猪苗代大会での優勝者のポイントを見れば一目瞭然である。
男子優勝のDale Begg-Smith/デイル・ベッグ-スミス(AUS)が23.03点、女子優勝の上村愛子選手が22.59点と、他大会の優勝ポイントよりも2〜3点も低いのです。
しかし、このコースを実際に見た方にはわかると思います。
「こんなコース滑れるわけがない」ということが・・・
そんなコースを選手たちは、ものすごい音を立てて、ものすごいスピードで滑り降りてくるのです。
このコースで一般のスキーヤーが転倒すると、3分の2は滑落して行きます。
世界で活躍する選手たちの迫力をぜひ会場で味わってみませんか?
猪苗代はスキーだけではなく、観光もすばらしい町です。
磐梯山や猪苗代湖と自然も雄大で、温泉や野口英世記念館などの歴史にも触れることができますので、ぜひ会場でお会いしましょう。
(2009.02.17)