モーグル ワールド/ ”モーグルをもっと楽しく”が合い言葉

フリースタイルスキー 世界選手権 モーグルの公式練習が始まる!

2009 FIS フリースタイルスキー 世界選手権 モーグルの公式練習が本日(3月4日)より会場となるリステルスキーファンタジアで始まった。

天候は曇り、昨晩降った雪がコース上に数センチほど積もった状態。
雪不足といわれているが、本当にすばらしいコースコンディションの中での公式練習となった。

リステルスキーファンタジア・モーグル会場 世界選手権 モーグル・公式練習
リステルスキーファンタジア・モーグル会場 公式練習の様子

初日とあって、公式練習に登場した選手の多くはコースの確認に重点を置いていた。

そんな中、精力的に練習をしていたのが附田雄剛選手だった。

日本人選手の中で一番に登場した附田選手は、インスペクションを終えると、世界でも屈指の難コースといわれるリステルのダフィーコースを果敢に攻めて滑り、好調ぶりを見せていた。

附田雄剛 附田雄剛
コースをチェックする附田雄剛選手 果敢に攻める附田雄剛選手・公式練習

その他の日本人選手では上野修選手、西伸幸選手、村田愛里咲選手がコースを確かめるように数本滑る程度の軽めの練習となったようだ。

公式練習も残り30分を切った頃、インスペクションに登場したのが伊藤みき選手。

伊藤選手は、ゆっくりとコースの下見をしたのみで、練習をすることはなかった。

コース脇に待機しているスタッフなどに「お疲れさまです」と気遣う様子などからも、リラックスしているようにも見えた。

伊藤みき
コースをチェックする伊藤みき選手

W杯総合ランクでも上位を占めるカナダ勢男子は、今にも試合が始まりそうな勢いで練習をしていた。

特に、すでに今シーズンのW杯総合優勝を決めているAlexandre Bilodeau/アレキサンダー・ビロドウ(CAN)は、第1エア着地のチェックを入念に行っていた。
着地が決まると、そのあとは世界一のターンとスピードで一気に滑り降りる姿は圧巻だ。

アレキサンダー・ビロドウ アレキサンダー・ビロドウ
第1エアの練習をするアレキサンダー・ビロドウ(CAN) エアの着地に納得いかないと、登ってやり直すビロドウ

前回の世界選手権デュアルモーグルのチャンピオンJennifer Heil/ジェニファー・ハイル(CAN)もコースを入念にチェックしていた。

ジェニファー・ハイル ジェニファー・ハイル
コースをチェックするジェニファー・ハイル(CAN) コースを確かめながら滑るジェニファー

リステルのコースが世界でも屈指の難コースと言われる最大の理由は、その斜度にある。

最大37°というこのコースは、スタートから第1エアまでが一番の急斜面となっており、まだ35°はあろうかという地点に第1エアが設けられているのだ。

モーグルコース・第1エア
モーグルコース・スタートから第1エア付近

そこでエアをして、着地する地点でも30°以上の斜度があり、急斜面に着地するために選手たちがブレーキをかける、すると雪が削られてさらに急斜面へと徐々に変化して行く。

その第1エアの着地からミドルセクションへ入るポイントが難しいのだ。

世界で戦っている選手たちでも、このポイントでミスする選手は少なくない。

このポイントをスムーズにクリアできるスキー技術を持った選手こそが、このコースを征することができるのだ。

本日の公式練習には、上村愛子選手、里谷多英選手、尾崎快選手の姿はなかった。

本番の7日まで公式練習は、明日、明後日とあるので選手たちがどのように調子を上げて行くのかが楽しみだ。
(2009.03.04)