モーグル・公式練習2日目、上村愛子選手が登場!
2009 FIS フリースタイルスキー 世界選手権 モーグルの公式練習2日目が、会場となるリステルスキーファンタジアのダフィーコースで行われた。晴天の中、気温も上がり春のような陽気となり、雪が緩んだ状態のコースコンディションとなった。
各国の選手が練習をする中、日本代表すべての選手が練習に登場した。
昨日の公式練習には参加しなかった上村愛子選手、里谷多英選手、尾崎快選手の3名も2日後に迫った本番を前にコースの確認を行った。
上村愛子選手 | 里谷多英選手 | 尾崎快選手 |
注目の上村愛子選手は、リステルのコースで難しいポイントとなる第1エアの着地からミドルセクションへの入り方に苦戦しながらも調整を行った。
春スキーのような雪質となったコースに多くの選手たちがミスをしてしまう場面が見られ、上村選手も同様に改めてコースの難しさを感じたのではないだろうか。
上村選手、里谷選手ともに第1エア・ミドルセクション・第2エアとコースの各ポイントをチェックしながらの練習となり、表情からは納得のいく様子ではなかったようだが、コース状況はしっかりと把握したのではないだろうか。
第1エアからコースをチェックする上村選手 | 練習で滑る里谷選手 |
一方、伊藤みき選手は積極的な攻める滑りを見せており、好調さを感じられた。
表情も明るく、練習後には「自分の滑りをするだけです」と語っていた。
コースを攻める伊藤みき選手 | 練習後、明るい表情で語る伊藤みき選手 |
男子では、昨日に引き続き附田雄剛選手が調子の良さを伺わせていた。
練習開始後早くからコースに登場しては何本も滑り、試合前の調整というよりは本格的な練習のように滑り込んでいた。
これだけ滑り込めるのも調子の良い証ではないだろうか。
上野修選手も昨年2位に入った相性の良いコースで得意なターンを魅せていた。
苦手というエアも今シーズンから取り入れている技、7o(コークスクリュー)を決めるなど、世界でもトップレベルのターン技術とスピードに、エアがマッチすれば優勝さえ見えてくるのではないだろうか。
好調ぶりを見せる附田選手 | 得意なターンを魅せる上野選手 |
昨日の公式練習には参加しなかった、現在女子W杯総合1位のHannah Kearney/ハンナ・カーニー(USA)が登場し、質の高い滑りを見せ好調ぶりが伺えた。
しかし、公式練習の中盤にさしかかった頃、第1エアの着地に失敗し転倒、頭を強く打ったようで、搬送こそされるまでには至らなかったが、その後の練習には現れず症状が心配だ。
コースを眺めるハンナ・カーニー | コースを確かめながら滑るハンナ |
昨日もAlexandre Bilodeau/アレキサンダー・ビロドウ(CAN)と同様に精力的に練習をしていた、Guilbaut Colas/ギルボ・コラス(FRA)が今日もコースに一番に登場しては本番宛らのスピードと大きなエアを決めていた。
今シーズンのW杯総合2位を確定した男が、世界チャンピオン奪取にかける意気込みが感じられる。
コースを眺めるギルボ・コラス | 本番宛らの滑りを見せるギルボ |
選手たちの気持ちも本番へ向け高まってきているよう、2日後の本番が本当に楽しみだ。
ここフリースタイルスキーの聖地、リステルスキーファンタジアでどんなドラマが生まれるのか、モーグル競技を見逃すな。
(2009.03.05)