上村愛子選手が2冠!伊藤みき選手2位!西伸幸選手2位!
フリースタイルスキー 世界選手権 デュアル モーグル
2009 FIS フリースタイルスキー 世界選手権 デュアル モーグルが会場となるリステルスキーファンタジアで行われた。
上村愛子選手が決勝で伊藤みき選手に勝利し、前日のシングルに続いての優勝で2冠達成。
伊藤みき選手は日本人同士対決となった決勝で上村選手に敗れたものの、自信最高位となる2位に入り、バンクーバーオリンピック代表内定第2号となった。
男子では西伸幸選手が2位に入、上村選手・伊藤選手に続いてバンクーバーオリンピック代表内定となった。
里谷多英選手は準決勝で伊藤みき選手に敗れ、3位決定戦ではHannah Kearney/ハンナ・カーニー(USA)に敗れてしまったが、4位と惜しくも表彰台を逃した。
準決勝の時点で日本勢が表彰台独占のチャンスもあったが、そこはビブNo1のHannah Kearney/ハンナ・カーニー(USA)が譲らなかった。
ハンナは試合後「ごめんなさい、私も選手なので試合になると勝負に勝ちたかった」とコメント。
さらに附田雄剛選手は準々決勝で優勝したAlexandre Bilodeau/アレキサンダー・ビロドウ(CAN)に敗れ7位、村田愛里咲選手は決勝トーナメント1回戦で2位に入った伊藤みき選手に敗れたが、世界の舞台で自信最高位の13位と大健闘した。
女子・優勝上村愛子選手、2位伊藤みき選手、3位Hannah Kearney/ハンナ・カーニー(USA)。
男子・優勝Alexandre Bilodeau/アレキサンダー・ビロドウ(CAN)、2位西伸幸選手、3位Tapio Luusua/タピオ・ルースァ(FIN)。
優勝した上村選手は「自分でも驚いています、とても嬉しい、なによりもみきが決勝まで上がってきたことが嬉しかったし、そこで戦えたことが本当に嬉しかった」と語った。
2位に入った伊藤みき選手は「すごいうれしいです、決勝トーナメントの対戦表を見て、愛子さんに決勝で合いましょうと言ったことが実現できたことが嬉しかったし、自分の滑りを出し切りました」と語った。
男子2位に入った西伸幸選手は「めちゃめちゃ嬉しいです、前日の4位という結果が自信にもなり今日も頑張れた」と語った。
予選から決勝トーナメントへと進むにつれて、朝は固く、午後はザクザクといった刻々と変化して行くコース状況で、ミスをする選手が多い中、日本人選手はミスを恐れずにスキーを縦にして攻め続けた結果、女子では金、銀のメダルと4位入賞、男子でも銀メダルと7位というすばらしい結果を残すことができた。
高野ヘッドコーチも「こんなザクザクした雪の中だとスキーを縦にして滑ることは本当は怖いはず、それでもみんなスキーを縦にして攻めてくれました」と語った。
上野修選手と尾崎快選手は予選で残念ながらコースアウトしてしまいともに42位、決勝進出はならなかった。
選手およびコーチ関係者すべてが、今回のコースについて「コース以外には雪がないほどの雪不足の中、とてもすばらしいコースを作っていただいた、コース上で土が出ることなど全くなく、コース設営に携わってくれた方達に感謝しています」と延べるほど、とてもすばらしいコースを維持管理した大会関係者も本当にすばらしかった。
全てにおいて、日本人が大活躍したフリースタイルスキー 世界選手権 猪苗代大会だった。
(2009.03.09)