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上野修・優勝
上野修選手・決勝
写真:優勝した上野修選手
写真:決勝での上野修選手の完璧な滑り

上野修選手が優勝!日本のエースはやっぱり強かった!

フリースタイル スキー 全日本選手権 モーグル 2008 北海道大会が、さっぽろばんけいスキー場のモーグルコースで行われた。

晴天に恵まれた今日は朝から気温も上がり、暑さを感じさせるほどの陽気となった。

男子は日本のエースで今大会の大本命、上野修選手が2年ぶり3回目の優勝を果たした。

前日に行われたデュアルで、全日本選手権 初優勝をした西伸幸選手が一気にシングルでも優勝候補に躍り出てきたこと、その他のW杯遠征メンバーなどが虎視眈々と優勝を狙うことで、混戦が予想された男子シングルは、見応えのある非常にレベルの高い大会となった。

その中でも、やはり強かったのが上野修選手だった。
上野選手の特徴と言えば、スキー技術のうまさである。
そのスキー技術のうまさは、今シーズンのW杯猪苗代大会でも証明されていた。あの難しいとされるコース設定の中で、結果的には2位だったものの決勝でのターン点、スピードでは1位の得点をたたき出しているのだ。
(W杯猪苗代大会の詳細はこちら>)

今日もその滑りが冴え渡り、決勝が行われる午後には雪がゆるみスキーをとられバランスを崩す選手もいる中で、上野選手だけはエア以外で雪面からスキーが離れることはなかった。

上野選手本人も「W杯遠征の疲れもあったが、今日は自分のベストを尽くすことができ、優勝できたことは本当にうれしい」と言っていた。
驚いたのが、「本当はもっとスピードを出したかったのだが、今日のコース設定で、これ以上スピードを出してしまうと、第2エアが大きく飛びすぎてしまうので、そうならないようにおさえて滑りました」と言うのだ。
今回のコースを見てみると、エア台も大きく、さらに着地するあたりがすこしえぐれたようになっていて、普通に飛んでもかなりの落差が出てしまうほどだった。
そこを上野選手が本気を出して飛んでしまうと、通常の着地点をはるかに超えてしまい、コブの中へ落ちてしまうというのだ。

実際に、上野選手は公式練習で自分のスピードを試し、「大きく飛び過ぎてしまい転倒し、少しの間息ができなかった」と言う。
練習での失敗をしっかり調整できる能力の高さはさすがだ。

上野選手は「エアは得意ではない」と言うように、W杯などでは男子選手のほとんどが3Dエアを飛ぶ中で、360(ヘリコプター)やバックフリップを飛んで勝負をしている。
それでも上位または表彰台に上がることができるということは、「3Dエアをマスターしたら表彰台の常連になることができると思う」と言い切った。
それだけ今のスキー技術には自信を持っており、それは世界でもトップレベルという証でもあるのだ。

来年の猪苗代での世界選手権、そしてバンクーバーオリンピックへ向けてモーグル日本男子チームの活躍が非常に楽しみだ。

(2008.03.23.01:15)

上野修選手・優勝
写真:今シーズンは3Dエアなしでも表彰台に上がることができた
上野修・西伸幸・益川雄
写真:左6位 益川雄・中優勝 上野修・右2位 西伸幸