<モーグル 採点方法>
モーグルの採点は、ターン点・エア点・スピード点の合計100点満点となる。
その内訳は、ターン60%(最高60点)・エア20%(最高20点)・スピード20%(最高20点)である。
ジャッジは7人制または5人制で行い、2人がエアジャッジ・7人制の場合は5人、5人制の場合は3人がターンジャッジとなる。
いずれも採点要素・項目に沿った採点が行われ、換算式に入れて算出したタイムポイントとの合計点で順位を競う。
(2014年12月現在)
<ターン点>
ジャッジが7人制と5人制により採点採用方法が異なる。
< 採点例 >
・ジャッジ7人制でターンジャッジが5人の場合
J1 |
J2 |
J3 |
J4 |
J5 |
合計 |
19.2 |
18.8 |
19.0 |
19.1 |
18.7 |
56.9 |
最高点を カット |
採用 |
採用 |
採用 |
最低点を カット |
3人の 合計点 |
J1 |
J2 |
J3 |
合計 |
18.8 |
19.0 |
19.1 |
56.9 |
採用 |
採用 |
採用 |
3人の 合計点 |
フォールラインにそってリズミカルに方向転換したり、攻撃的でコントロールされた滑走技術である。=ターンは攻撃的かつコントロールされた滑走技術を利用し、フォールラインにそってリズミカルに方向転換する技術である。
競技者はスタートからフィニッシュラインを横切るまで評価される。
<エア点>
1回のエアを最高10点で評価し、ジャッジスコアに難度点をかけ、2回のエアの合計点を出す。
< 採点の計算方法 >
エア中のフォーム、着地、高さ、距離、自発性、演技コントロールなどを元に、10点満点で採点。
その採点に技の難度点をかけて算出される。
< 採点例 >
・エアジャッジは2人
J6 |
J7 |
Jump | 難度 | エア点 |
9.3 |
9.4 |
bF | 0.830 | 16.93 |
9.0 |
9.0 |
10opA | 1.020 |
2回のエアは、技の種類や回数を変えて演技しなければならない。
エアは、以下に挙げる5種類のカテゴリに分けられる。
[インバーテッド・フリップ]
縦回転技(フリップ):バックフリップ・フロントフリップ・バック フルetc
後方宙返りや前方宙返り・後方一回転一回ひねりなど。
[ループ]
横回転技(サイドフリップ):ループ
前向きのまま側転。
[ストレートローテーション]
垂直軸回転(ヘリコプター):360・720・1080etc
体は垂直のまま一回転や二回転・三回転すること。
[オフアクシス]
軸ずれ回転:オフアクシス360・オフアクシス720etc
体を斜めに傾けた状態を軸に横回転すること・コークスクリューとも言う。
(オフアクシス720は上村愛子選手がトリノオリンピックで観せた第2エア)
[アップライト]
直立技(回転なし):スプレッドイーグル・ツイスター・コザックetc
1技(シングル)から5技(クイント)までアップライト演技を行うことができる。
※難度点は、技の種類により異なり規定により設定されている。
上記以外にも技の種類はまだまだあります。
<スピード点>
コースごとにペースセットタイムというものを決め、ペースセットタイムと同じタイムの場合は、16.0点(最高20点の80%になる計算である)となる。
< 計算式 >
スピード点=48.00 − (32×競技者のタイム) ÷ ペースセットタイム
ペースセットタイム=男子:9.7m/s
ペースセットタイム=女子:8.2m/s
< 採点例 >
コース全長 235m
ペースセットタイム:24.22秒・競技者のタイム:23.68秒
スピード点 |
16.71 |
48.00−(32×23.68)÷24.22 |
<トータル>
< 採点例のトータルポイント >
7人制ジャッジとする。
Turns |
Air | Speed |
Score | |||||||||
J1 |
J2 |
J3 |
J4 |
J5 |
Total |
J6 |
J7 |
Jump | DD | Time |
Points |
|
18.8 |
19.0 |
19.1 |
56.9 |
9.3 |
9.4 |
bF |
0.830 | 23.68 |
16.71 |
90.54 |
||
9.0 |
9.0
|
10opA
|
1.020
|
6.24 |